実際に国民生活センターに寄せらたトラブルを紐解いて行きましょう!
国民生活センター2021年10月12日:公表
(相談内容)玄関の鍵が開かなくなり、隣人に相談すると「鍵開け5800円~」と広告表示している事業者を見つけてくれたので、その事業者に鍵を開けてほしいと連絡した。来訪した作業員は、作業内容や料金の説明もなく、いきなり鍵を壊して別の場所に新しい鍵を取り付けた。作業後、高いが仕方ないと思い、合計約15万円を支払ってしまった。(80歳代 女性)
▶参考:身近な消費者トラブルQ&A > 鍵開けで高額請求された!
今回のトラブルは、電話での『5,800円から』という『~円から』の表現が原因でトラブルに発展しています!どこの鍵屋さんも使っている『~円から』という表現、どうしてこんなに分かりにくい言葉をつかうのでしょうか?その使い方は正常なのかそれともぼったくり予定なのか・・秘められた謎を紐解いていきましょう!
広島市での安心鍵屋探し
1.鍵屋さんの風習ともいえる、『~円から』
鍵屋の場合、固有の商品販売ではなくサービス(技術提供)提供になるため、料金は全国一律12,000円といった統一価格は存在しません。そのため各社で金額設定をするのですが、『~円から』には出張費や部材費が別途かかりますよ!というケースもありますが、ここでは純粋に技術料が『~円から』で上乗せされる理由を紐解きます。
この『~円から』を読み解くことが出来ると、ぼったくり業者対策にも繋がります。
鍵屋さん解説
いざ鍵を無くした時に、どんな鍵だったと聞いても、「普通の鍵」と答えられる方が大半だと思います、鍵を作るときには、どのメーカーの鍵で、「カットされていないブランクキー」がどのタイプで、どのような形状の「カット方法」をするかによって作業工程が異なります。年代によっては廃盤になっているケースもありイチから加工し直さないと出来ないケースもあります。どの鍵を利用しているか分からない状態ですので、鍵屋の昔からの風習で、一番単純なケースでの表示を行い、トラブル防止の観点から『~から』という表現を使っております。
2.風習だから仕方ないと諦めるのか?
上手く説明が出来ないからといって足元みるような対応は好ましくありません。もちろん正常な鍵屋さんではこのような事はなく、5,800円からといった場合は、ほとんど場合が5,800円~6,000円程度です。では、どうやって正常な鍵屋とボッタクリを見分けるのでしょうか?
鍵屋さん解説
先程説明したように、見積もりが曖昧となるのは、鍵が特定出来ないからです。正常な鍵屋であれば、引き戸なのか開き戸なのか、年代はどのくらいなのか?鍵は何個ついているのか?大家に確認出来ないかなど、少しでも鍵を特定させようと必死になります。自分たちの作業実績・経験を最大限に活かしお客さまに安心して依頼して欲しいからです。今の時代ですとLINEなどを利用し画像を送ることも出来ます。ある程度特定出来たのに、上限金額が提示出来ない場合は、怪しくなってきます!
トラブルを防止するためのアドバイス
少しでも鍵を特定させるため、鍵屋からの問診には協力し、『~円から』と言われた場合には、必ず『過去の作用実績から上限はどのくらいですか?』と確認するようにしましょう。それでも分からないと全く的を得た回答が無い場合は、作業実績の少ない鍵屋で頼りにならないか、ぼったくりの可能性を秘めた業者となりますので、潔く別の鍵屋さんを探しましょう。
3.ぼったくり業者は本当に悪質です
「ボッタクリ業者 鍵」といった感じでインターネット検索されるかも知れませんが、正直あまり意味がありません。「ぼったくり業者」は壮大な広告費を持っており、「ぼったくり業者がボッタクリ業者に気をつけよう」と記事を作っています。何が本当で何が嘘なのかが分からない世界です。「鍵 消費者センター」や「鍵 国民生活センター」などで検索されたほうが、事例付きで有益な情報にたどりつけると思います。本当は会社名を記載したいのですが・・・ここでは割愛します。
鍵屋探しのワンポイントアドバイス
鍵屋さん解説
最近は、車の車種を限定し徹底的にその車種の鍵だけを専門に扱う、鍵屋さんの中でも専門店というのがあります。専門店では、その車種に特化しているので見積もりのブレが生じにくく、また現地にお伺いしたが対応出来ずに帰ってしまったなどのトラブルも少なくなります。まだまだ対応車種は少ないようですが、ここで紹介致しますので、該当車種のオーナーさまであれば、お気に入り等に登録しておけば便利に活用出来ます。
まとめ
お電話から鍵を特定出来るような業者を探して下さい。もちろん、何を聞いても、「分からない・分からない」ではどこでも特定は出来ないので、問診にご協力は必要です。その上で、出張費やその他手当など全部含めての見積もりを確認して下さい。『~円から』と言われた場合には、きちんと上限金額を聞いておきましょう。お客さまによっては相見積もりも取りたいと思いますが、その際は、『~円から』の下限金額だけで比較してはいけません。ぼったくり業者は下限金額はどこよりも安いです。それでも現地で納得できない金額変更があった場合は、きっぱりと断ることをオススメします。